目の疲れと肩、首の痛み

視覚路の模式図です。視覚路とは眼球と神経、脳の関係を現したものです。右眼を例にとると、網膜の右側に映ったモノ(赤色)は視神経交叉を経て右脳へ、網膜の左側に映ったモノ(白色)は左脳へと振り分けられます。

 f:id:IC2:20190208095117j:image

画像出展:「人体の正常構造と機能」

 
たまに、テレビのバラエティなどで、右眼は左脳に左眼は右脳につながっていると言っているのを耳にしますが、上記の通りそうではありません。

 

視神経交叉部分で障害が発生すると、半盲という視野の半分が欠損する症状が顕れます。これは、視野の右と左で神経の経路が違うためです。

 

視覚路は脳の後頭部につながっています。疲れ目の際、肩や首筋が凝るのそのためです。


眼筋の神経支配
外眼筋の筋収縮には、動眼神経、滑車神経、外転神経の三種の脳神経が関与しています。

 

動眼神経→内直筋、上直筋、下直筋、下斜筋
滑車神経→上斜筋
外転神経→外直筋

f:id:IC2:20190208101616j:image
 

尾山台・等々力・九品仏・大岡山 IC2ピラティススタジオ

TEL03-6876-5036

お問い合わせhttp://ic2pilates.com/contact


 

膝の痛みと膝蓋下脂肪体

膝蓋下脂肪体は、膝蓋腱の後方かつ関節包・半月板の前面に位置する脂肪組織です。

f:id:IC2:20190207101314j:image

この膝蓋下脂肪体の特徴として、神経支配が豊富で疼痛感度が高いことが挙げられます。

そのため膝前面痛の原因となることも多いです。

またこの膝蓋下脂肪体は、炎症などで容易に柔軟性の低下しやすいことも特徴として挙げられます。

 

ある研究では膝屈曲20°未満、100°以上で内圧が優位に増加したと報告されています。

 

この角度は普段の動作でみると、臨床でも痛みの訴えが多いしゃがみ込みや階段の降段時の支持脚にあたります。

 

膝蓋下脂肪体にストレッチをかけて可動性が出せるようにしてあげたいです。

 

尾山台・等々力・九品仏・大岡山 IC2ピラティススタジオ

TEL03-6876-5036

お問い合わせhttp://ic2pilates.com/contact

 

トレーニング時に筋肉を効率的に増やす栄養の取るタイミング

トレ ーニング開始後 、数時間の間は筋タンパクの入れ替わりが激しくなっています 。

 

そしてタンパク合成よりも 、むしろ筋タンパクの分解のほうが激しくなっています 。

 

これを防ぐためには 、運動中にワ ークアウトドリンクとして糖質を摂取することです 。

体重 1 k gあたり 1 gの糖質をトレ ーニング後に摂取することで 筋タンパク分解を抑えることができます。

f:id:IC2:20190206133941p:image

また筋タンパク分解を抑えるだけでなく 、運動中の糖質摂取により 、低強度 /長時間の運動であれ 、高強度 /短時間の運動であれ 、パフォ ーマンスが改善されることは数々の研究により明らかとなっています 。

 

運動後よりも 、運動中に糖質を摂取したほうがより好ましいです。

体重が 7 0 k gの人でしたら クラスタデキストリン(消化に負担が少ないもの)7 0 g程度を入れて トレ ーニング中にドリンクを飲み切るのがいいでしょう。

 

尾山台・等々力・九品仏・大岡山 IC2ピラティススタジオ

TEL03-6876-5036

お問い合わせhttp://ic2pilates.com/contact

 

関節の可動域制限へのアプローチ

それぞれの関節が単独で動くことは動きとしては不自然です。

例えば足を前に出せばそれに応じて骨盤、腰椎も動かなければなりません。

 

f:id:IC2:20190205111529p:image

画像出典:中外製薬血友病性関節症とは

 

ですので股関節の術後早期からゴリゴリROMするのは、創部もそうだし、防御性収縮を誘発するから基本的にしません。


股関節の可動域は大腿骨の動きだけで決まるわけじゃなく、骨盤と腰椎の動きも含んだ可動域ですので、早期は大腿骨じゃなくて、骨盤や腰椎を自動運動で行う方が痛みを強く出すないのでオススメします。

 

尾山台・等々力・九品仏・大岡山 IC2ピラティススタジオ

TEL03-6876-5036

お問い合わせhttp://ic2pilates.com/contact

イメージが筋肉を強くする

遠心性コピーとは

実際の運動と運動イメージの脳活動は等価である」という事実です。

 

多くの研究からこの事実は分かっていて、その例として健常者を対象に最大筋収縮での小指外転の運動イメージを4週間行うと22%の筋力増強効果を認めた。
 

健常者を対象に最大収縮での足関節背屈の運動イメージを4週間行うと約17%の筋力増強効果を認めた。などといった報告があります。

 

このように、運動イメージと実際の運動を実行する際の脳活動は大きく変わらないことから、運動の回復を行っていく我々セラピストは大いに活用できるツールになるというわけです。

 

では運動イメージとは実際にどのような機序で機能しているのでしょうか。

実は運動イメージもたださせれば良いというわけではないのです。

 

というのは運動イメージには大きく二種類存在するからです。

①筋感覚イメージ(一人称イメージ)
②視覚的イメージ(三人称イメージ)

 

①筋感覚イメージ(一人称イメージ)とは
これは、まるで自分が動かしてるようにイメージすることで、自分の四肢がリアルに自分目線で動いている感覚をイメージすることです。

②視覚的イメージ(三人称イメージ)とは
こちらは、他者が行っている運動を見て、イメージしているような状態で自分の四肢がリアルに動いているというよりかは、他人が運動しているイメージを想起するといった状態です。
 

この場合、冒頭で述べました実際の運動と等価である脳活動を示す方は「一人称イメージ」の方です。

 

つまり、訓練の中でより具体的に自分の一人称の運動イメージを引き出せることが運動機能回復のキーポイントになってくるのです。

 

尾山台・等々力・九品仏・大岡山 IC2ピラティススタジオ

TEL03-6876-5036

お問い合わせhttp://ic2pilates.com/contact

 

運動後のたんぱく質、糖質の摂取目安(減量期を除く)

【タンパク質摂取量】
ハードな運動の日(ポイント練習)
体重1キロにつき1.7~2グラム(プロテインを含む)
ジョクのような少し軽い運動
体重1キロにつき1.5グラム(プロテインを含む)

 

 


【摂取タイミング】
運動後出来るだけすぐ(プロテイン+デリストリン)
一般的な食事、運動後30分後から出来るだけ早く。

◎トレーニングが一日一回の場合は三食のうち一回を上記のとおり
◎トレーニング二回の場合は三食のうち二回を上記のとおり

 

 

 

【糖質摂取量】
1日460g程度、360g以下では足りない。

【糖質摂取タイミング】
運動直中60g(←理想です。長距離トレーニングだとお腹が痛くなる可能性があるので無理のない程度に…。)
運動直後60g、プロテインと一緒に。

タンパク質と同様に運動直後であればあるほど筋肉にエネルギーが溜まりやすくなります。

運動直後でない場合はGI値の低い食品の方が筋肉内のグリコーゲンが増えるようです。

 

 

 

糖質摂取での注意点は摂りすぎると体脂肪が増加してしまうことです。ですので体重管理を毎日することで糖質の量を調整してみてください。あくまでも論文のデータ(それも色んな説がまだ飛び交ってます。)の平均値をとっているのでそこは自分に合うものをみつけてください。

 

尾山台・等々力・九品仏・大岡山 IC2ピラティススタジオ

TEL03-6876-5036

お問い合わせhttp://ic2pilates.com/contact

準備運動での静的ストレッチの効果

運動前の静的ストレッチ(力の発揮において、筋腱単位の過度なスティフネスは重要な要素になるため、柔軟性の過度な増加は力とパワー発揮能力を低下させる)

等尺性筋収縮と静的ストレッチ
多くのアスリートは、スポーツ活動に参加する際に、軽いジョギングと静的ストレッチングから始め、最後に競技特異的な活動へ進みますが、このようなウォームアップの実施は、様々な速度における等尺性筋力や動的筋力の減少が原因で起こるパフォーマンスの低下と関連づけられています。

 

ストレッチの生理学的作用(受動的なストレッチを10分行うと速筋である指伸筋のAkt活動が有意に増大し、機械的張力が、速筋線維内のAktを活性化する仕組みに関わる可能性がある)

 

等尺性筋力と動的筋力
等尺性筋力は動的安定性に意味を持ち(可動性にも直接影響を与える)、一方、動的筋力はパフォーマンスにとって最も重要になります。

 

複数の研究から、エクササイズ前の静的ストレッチングは、低速・高速フォースの運動(パワーリフティングなど)や高速・低フォースの運動(垂直跳びやスプリントなど)にマイナスの影響を及ぼすことが明らかになっています。

 

長時間のストレッチングは筋腱単位の柔軟性を過度に高めることを示唆しています。

 

※注意すべき点として、パフォーマンスに対する静的ストレッチングの影響を調査した多くの研究において、長めのストレッチングや高強度エクササイズの直前に行うストレッチングは、典型的な競技前のウォームアップとは異なります。

これらの要因を考慮すると、青少年アスリートのトレーニングプログラムに静的ストレッチングを取り入れることは、個人レベルで検討しなければなりません。

 

尾山台・等々力・九品仏・大岡山 IC2ピラティススタジオ

TEL03-6876-5036

お問い合わせhttp://ic2pilates.com/contact